交通事故による怪我の症状固定|いつ、誰が決める?/北摂中央法律事務所(兵庫県川西市/宝塚市)

交通事故による怪我の症状固定|いつ、誰が決める?

■症状固定とは
症状固定とは、治療を続けてももはや症状の改善が見込めない状態のことをいい、労災保険の障害認定基準に基づいて「傷害に対して行われる医学上一般に承認された治療方法をもってしても、その効果が期待しえない状態で、かつ、残存する症状が自然的経過によって到達すると認められる最終の状態に達したとき」と、定義されています。
症状固定時に認められなかった症状については、示談などの交通事故に関する交渉を行う段階で法律的に存在を証明することが難しくなってしまうため、交通事故被害者の立場としては、症状固定段階で自分の症状を最大限認めてもらうよう努める必要があります。

■症状固定はいつ?誰が?
では、症状固定はどのタイミングで誰が決めるのでしょうか。

症状固定は、前述のように「治療を続けてももはや症状の改善が見込めない」と判断された時点で行われます。
そして、この判断は交通事故被害者と医師が治療の経過を観察しながら行います。
そのため、被害者は症状固定時にしっかりと症状を認定してもらえるよう、医師とコミュニケーションを密にとっていく必要があります。

交通事故の手続きでは、事故の相手方の保険会社が症状固定を提案することにより、その提案を鵜吞みにした被害者が十分に治療しないまま症状固定を医師に相談してしまう場合があります。
これでは、被害者として相手方から適切な損害賠償を受けることができなくなってしまうのみならず、その後十分な治療を受けることができなくなる可能性もあります。

そのため、症状固定では医師に対し自発的に症状を訴えることや、場合によっては弁護士に相談したうえでこれを行うことが重要です。

北摂中央法律事務所では、大阪府川西市を中心に、大阪府・兵庫県で法律相談を受けております。交通事故・症状固定についてお悩みの方は、北摂中央法律事務所までお気軽にご相談ください。